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トンボシーズン前半戦の活動

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近年、空梅雨の年が続いていましたが今年は本来の梅雨がありました。最近のお気に入りポイントでは昨年6月に多数の黄昏ヤンマが見られたため今季は5月下旬からちょくちょく通いましたが日没時刻にマルタンヤンマ未熟♀が1頭とアオヤンマが数頭飛んだだけでした。気温も湿度も黄昏ヤンマが飛ぶ感じではなかったので当然の結果ではあります。

6月中はなかなか夕方の気温が上がりそうもないので今年の目標でもある“個人的に見たことのない種類”を求め知人に案内してもらいヒヌマイトトンボを観察。

ヒヌマイトトンボ♂成熟

 

6月上旬にはミナミヤンマを採集に行く予定でしたが台風直撃で飛行機が欠航。現地の被害もありそうでしたのでキャンセルとしました。その代わりに7月上旬に四国へ行きました。シコクトゲオトンボは“個人的に見たことのない種類”でしたので目標入りです。

シコクトゲオトンボ♂老熟

滞在した中日は一日中雨でしたがトゲオトンボは薄暗い細流で活動していました。翌日は帰る日ですが昼前からやっと晴れ予報です。気温も中途半端な中、ミナミヤンマを探しますがこの場所ではピークを過ぎているようでたまに♂が飛ぶだけです。空港に向かう時間が迫る中、ミナミヤンマ♂♀とオニヤンマ♂♀が遠くの斜面で摂食飛翔している場面に出くわしました。車を降りるとミナミヤンマが交尾態となって飛び回っています。こっちへ飛んで来いと念じるとその通りになり何とか採集することができました。

ミナミヤンマ♀成熟

 

7月に入りようやく気温・湿度ともに上がってきました。お気に入りの黄昏ポイントではネアカヨシヤンマが飛び始めましたが以前よりはやや少ない印象でした。マルタンヤンマもチャンスは1回。また、知人らと埼玉県のかつてのキイロヤマトンボの多産地に赴き数頭確認することができ、当地では久しぶりの記録となりました。

ネアカヨシヤンマ♀半成熟

マルタンヤンマ♀成熟

黄昏ヤンマの生息地

 

“個人的に見たことのない種類”にはグンバイトンボも含まれていましたのでまた知人に案内をお願いしました。前日の大雨で川の増水が心配で、当日朝も少し雨が降っており、案の定川には入れる感じではなく、付近の樹林周辺を探して何とか♂♀見つけることが出来ました。また、シオカラトンボの♂型♀を見つけられたのはラッキーです。

グンバイトンボ♂成熟

シオカラトンボ♀成熟(♂型♀)

 

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鹿児島県(九州本土)でのトンボ採集 ダイジェスト

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更新がだいぶ遅くなりましたが、6月に鹿児島県の薩摩半島と大隅半島に行ってきました。ホームページ用の標本採集、ミナミヤンマの生息調査、雑種や飛来種の調査などが目的です。

噴煙を上げる桜島

 

滞在期間の前半は晴れマークがありましたが、後半はずっと雨です。おまけに桜島も頻繁に噴火しています。

ミナミヤンマの飛翔

 

前半は薩摩方面に滞在しましたが、辛うじて晴れ間が出てミナミヤンマを観察できました。

ミナミヤンマ♂(黒化型)

 

ミナミヤンマ♀(淡条型)

 

ミナミヤンマ♀(濃条型)

 

山頂からの景色

 

ミナミヤンマは♀の翅斑変異はもちろん♂の腹部黒化個体なども観察。

 

止水域の様子

 

雑種や飛来種狙いで止水域にも行きましたがトラフトンボ♂が居たくらいで特に成果なし。池の周りの休耕田ではハラビロトンボが大量に居たのでギナンドロモルフを探しましたがそう簡単に見つかるはずもありません。

 

雲が低い

 

倒木

 

後半は大隅半島ですが線状降水帯が発生して大雨警報が出る始末です。宿から1日出れない日もありました。雨が止んでいる間は出かけますがミナミヤンマに良さげな林道はほとんど通行止めになっており、通れる林道でも倒木があり自力で撤去しながら進みます。

 

大型のトンボが飛ぶ路上

 

雨が降っていないところを選んで探索しますがミナミヤンマは見られず、ヤブヤンマコヤマトンボだけは良く飛びました。

 

コヤマトンボ♂半成熟

 

コヤマトンボ♀未熟

屋久島や種子島のコヤマトンボは小型で黒化傾向が強いと図鑑類で記述があります。九州本土のコヤマトンボでも♂では腹部第5節の黄斑が消失し、第7節の環状斑も途切れる個体が居ました。胸部の黄斑もやや小さいように感じます。

 

 

マルタンヤンマ♀半成熟

 

結局最後の最後に寄った林道で土砂崩れで完全に道が塞がっている場面に出くわしてしまい、ミナミヤンマは諦めて宿近くの止水域でやることにしました。夕方前に到着するとオオギンヤンマ♂が縄張り飛翔していて、ネットを振りましたが空振りに終わりました。日が暮れるとヤブヤンマが複数飛び、マルタンヤンマも現れました。他にはキイロサナエキイロヤマトンボなど流水域のトンボも飛来していました。

 

観察期間:6月上旬

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西表島でのトンボ観察2024

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今年も西表島でトンボ観察をしてきました。2月ごろから現地の天気予報を気にして見ていましたが、平均気温がいつになく高そうなので期待して島を訪れました。

サイジョウチョウトンボ♂成熟

サイジョウチョウトンボ♀成熟

まずは昨年情報をもらっていたサイジョウチョウトンボです。到着した日は止水域を回ると早速縄張り飛翔する♂が3頭いました。翌日はサトウキビ畑の周りの風の当たらない木立や山際の池の周りなどでオキナワチョウトンボに混じって多数が見られました。昨年の段階では数はそれほど多くなく♀は見つかっていないと聞いていたのですが今回は♂も♀も沢山いて拍子抜けです。今年に入って急激に増えたのか、定着はほぼ確実でしょう。

 

サキシマヤマトンボ♂半成熟

サキシマヤマトンボ♀半成熟

キイロハラビロトンボ♂未熟

サキシマヤマトンボとキイロハラビロトンボはいつも通り♂♀普通に見られました。

 

タイワンコヤマトンボ♂成熟

タイワンコヤマトンボ♀未熟

メインのタイワンコヤマトンボは過去最高に観察数が多かったです。未熟個体が多かったですが既に成熟している個体もおり、午前中から夕方近くまで断続的に見られました。

 

イリオモテミナミヤンマ♂半成熟・♀成熟

イリオモテミナミヤンマ♀成熟

イリオモテミナミヤンマは一般的な発生時期は4月下旬からとされていますが、今回は4月21日の段階で既に成熟した個体が見られました。推測すると恐らく4月10日前後には羽化していたのだと思われます。

 

コフキオオメトンボ♂成熟

コフキオオメトンボは数は多くありませんが未熟・成熟ともに確認できました。

 

ハネビロトンボとヒメハネビロトンボの雑種と思われる個体♂成熟

画像の個体は翅斑紋、複性器の形状、額の青紫斑の特徴から雑種のような雰囲気が感じられますがDNA解析を依頼しないと断定は難しいです。

 

***

今回の探索でのトンボの発生状況から、今年は季節の進行が10日あるいは2週間程度早いと推察できます。2月、3月の気温を見てもある意味予想通りではありましたが、イリオモテミナミヤンマが成熟していたことやタイワンコヤマトンボがいつになく多く見られたのは少々驚きました。また、西表島のトンボ3種の神器ともいえるサキシマヤマトンボ、イリオモテミナミヤンマ、タイワンコヤマトンボ各種の♂♀を一回の遠征で全て観察できたのも良かったです。

サイジョウチョウトンボとオキナワチョウトンボの雑種については後日掲載します。

観察期間:2024年4月19日~25日

*林道での採集に関しては沖縄森林管理署へ入林届を提出の上、行っております。

 

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