モリトンボ Somatochlora graeseri graeseri Selys, 1887
体長:51㎜~56㎜内外
成虫出現時期:6月下旬~10月上旬
分布:北海道(大雪山周辺、知床周辺)
生息環境:山地周辺の池沼、湿地、停滞水路、水域付近の路上や空き地
備考:キバネモリトンボの亜種とされてきたが同所的に見られる地域もあり、最近は同種扱いとされている。
キバネモリトンボとは腹部第3節の黄白色斑と翅の付け根の橙色斑で区別できるが中間的な個体がかなり多い。
体型はモリトンボの方が若干ずんぐりしている印象である。
標高1000m付近の林道でルリボシヤンマやオオルリボシヤンマに混じって摂食飛翔している個体が多数いた。
一般的に大きな湖や池に生息するとされているが、河川上流域の小さな湿地からも発生していると思われる。
半成熟や成熟したての個体は♂♀共に低い位置を素早く飛び、林道と川を行ったり来たりしてパトロール兼摂食を行っているのを観察した。
♂成熟 北海道 2022年7月
♂半成熟 北海道 2022年7月
♂未熟(中間型) 北海道 2022年7月(翅はほぼ透明だが腹部の模様がキバネモリトンボのタイプの個体)
♂未熟(中間型) 北海道 2022年7月(腹部の模様はモリトンボ寄りだが、翅がやや色づく個体)
♀成熟 北海道 2022年7月
♀未熟 北海道 2022年7月
♀未熟(中間型) 北海道 2022年7月
♀半成熟 北海道 2022年7月