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アカネ属 ブログ 東北地方

リスアカネの赤化型♀(♂型♀)について

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ほとんどの図鑑類ではリスアカネの赤化型の♀(♂型♀)は“ごく稀に見られる”という記述ですが、一部ではそこに生息する本種の半数近くの♀個体が赤化型の地域があります。特に孤立したような場所でもなく、ごく普通の生息地と変わらない環境です。今年の6月~8月に4回ほど同地を訪れましたが、未熟個体を含め数十頭の赤化型(♂型♀)を確認しています。

通常♀の場合は腹部の黒条が腹節の端から端まで明瞭に現れますが、赤化型(♂型♀)の場合は黒条が消失または消失傾向になるので、ほとんどの場合未熟個体でも判別が可能です。

近隣地域での赤化型♀の出現率や生息域の調査も行う必要がありそうです。

 

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ヤンマ科 東北地方

マダラヤンマの成熟前の個体について

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国内においてマダラヤンマの成熟前の個体の観察例は少なく、図鑑類の記述もざっくりとしたものが多く、その生態は謎に包まれていました。

しかしながら8月21日、半成熟個体1♂を採集できました。採集した環境は、生息地の水辺から約10kmほど離れた谷津田。時間帯は日没時刻を完全に過ぎて真っ暗になってから、稲穂や地面スレスレを2~3頭の個体が飛んでいました。念のため翌早朝に同地へ赴くと、日の出時刻より前の薄暗い時間帯に同じように飛ぶ個体を確認できました。

羽化は7月下旬から始まるようなので、時期的には8月上旬が未熟個体の観察には適しているのだと思われます。

 

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