コモンヒメハネビロトンボ Tramea transmarina euryale 【ヒメハネビロトンボ別亜種】

コモンヒメハネビロトンボ Tramea transmarina euryale Selys, 1878

体長

成虫出現時期:3月上旬~翌年1上旬(4月上旬~11月下旬に多い)

分布:沖縄諸島、大東諸島、小笠原諸島

生息環境:平地から山地の池沼、湿地、水田、畑、水路、尾根、路上

備考:ヒメハネビロトンボの亜種とされるが、同所的に見られる場合もあり中間的な個体もいる。

沖縄本島では4月上旬頃に羽化している個体もいるので定着していると思われるが、八重山諸島で採れる個体は飛来してきた個体の可能性が高い。移動性が強く、本州でも確認されているようだ。

額上部が紫色で、♂は目立つが♀はこれが狭い。未熟個体はハネビロトンボほど腹部のオレンジ色味は強くない。

♂は水域でパトロールし産卵にやって来る♀を待つ。また、生殖水域からやや離れた尾根や林道などでもパトロール兼摂食をする。

交尾後は連結態のまま水域にやってきて暫く水域上を飛び回る。その後産卵に適した場所が見つかると連結を解いて1度打水後、再び連結する行動を何度か繰り返して産卵を行う。

類似種の識別

 

♂成熟 沖縄県(西表島) 2020年10月

 

♂成熟 沖縄県(西表島) 2020年9月

 

♂成熟 沖縄県(西表島) 2024年4月

 

♀半成熟 沖縄県(沖縄本島) 2019年7月

 

♀老熟 沖縄県(沖縄本島) 2018年7月

 

♀成熟(翅斑分裂傾向型) 沖縄県(沖縄本島) 2023年7月 (N)

 

♂テネラル  沖縄県(沖縄本島) 2020年4月2日