ヒナヤマトンボ Macromia urania Ris, 1916
体長:64㎜~72㎜内外
成虫出現時期:4月中旬~10月中旬
分布:沖縄県(石垣島・西表島)
生息環境:河川上中流域の砂底の浅い流れ、流れ付近の路上や空き地、滝壺付近の空間
備考:晴れていれば、産卵は主に朝6時半から8時くらいの間に砂底の浅瀬付近の水面スレスレを高速で飛び回りながらたまに打水して行う。天候が不安定だと少し遅い時間帯にズレるようだ。
未熟個体は生殖場所の下流域の路上や川の上空で、主に朝7時半くらいから9時過ぎくらいまで摂食飛翔を行う。早朝と夕方は滝壺やその周辺の空間で成熟個体も摂食を行う。
石垣島では5月下旬ころに老熟に差し掛かりそうな個体が採れるので、4月中旬くらいから羽化が始まっていると思われる。
南西諸島の地層の多くはサンゴ礁で形成されており、きれいな砂底の川が多い。石垣島は特にそのような川が多く、砂底を好む本種の繁栄に適していると思われる。
♂老熟 沖縄県(石垣島) 2020年5月
♂未熟 沖縄県(石垣島) 2020年5月
♀老熟 沖縄県(石垣島) 2019年7月9日
♀半成熟 沖縄県(石垣島) 2020年5月
♀未熟 沖縄県(石垣島) 2020年5月27日
♀老熟 沖縄県(石垣島) 2019年7月
*採集は保護区外で行っています