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キイロヤマトンボの観察

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近年キイロヤマトンボの記録が各地で増えているようなので特に力は入れていませんが既産地の確認と新市町村での記録を狙って出かけてみました。

まずは新規の場所に行ってみました。この日は気温が高すぎて大型のトンボは全く見かけませんでしたが、代わりにシオカラトンボの♂型♀を採集できたのは収穫でした。

シオカラトンボ♀成熟(♂型♀)

 

あまりにも暑いので休憩を挟み一昨年見つけた既産地での黄昏飛翔を観察することにしました。この産地は5月の発生初期の個体数は少ないのですが6月中旬からはかなり多くなります。

キイロヤマトンボ♂未熟

最高気温は30℃を超えていましたので活動が盛んになり始める15時頃現地に到着してポイントを見て回ります。風が少し出てきましたがキイロヤマトンボは樹林の風よけになる空間に集まり始めていました。

キイロヤマトンボ♀未熟

飛翔は断続的に18時半頃まで見られましたが未熟個体が多かったです。ちょうど遅生まれの個体のピークなのでしょう。みな狂ったように飛び回り小さな虫を捕食していました。

キイロヤマトンボ♀成熟

この日は日没直前の飛翔はありませんでしたが、今年も多くの個体を確認出来て良かったと思います。

観察日:2024年6月14日

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エゾトンボ科 ブログ 未分類 東北地方

エゾトンボ科2種の観察

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6月上旬は青森県にてオオトラフトンボとカラカネトンボを観察しました。季節風の影響か連日気温が低く、最高気温が20度に届かない日が続きましたが、ようやく初夏らしい気候になりそうな予報を見て出かけました。

先月見つけた平地のポイントでは既に発生終盤の様子で数が少なかったのでやや標高の高い場所にある有名ポイントへ。ここでは両種共に多数見られ、周辺のそう遠くない場所でも確認できました。

カラカネトンボ♀成熟

カラカネトンボは早朝から日没まで見られました。♂は常にパトロールしています。時々水域の岸辺付近の草の陰からトンボの羽音が聞こえるので、すぐにカラカネトンボが産卵しているとわかります。

オオトラフトンボも早朝から日没まで見られましたが、産卵対象物となる浮遊植物は人間が近づくことが出来ない対岸に多くある為、♀がやってきてもほとんどの個体が遠くで打水してしまい観察難易度がやや高いポイントです。♂は岸辺付近もよく飛んでいました。

オオトラフトンボ♂成熟

しかし夕方は♂の干渉も減って産卵も若干観察しやすい印象でした。また、産卵場所を探す♀が腹端から紐状になった30cmくらいの卵塊をぶら下げて飛び回る姿を2回ほど目撃。本種の卵塊の性質上、水に触れると紐状に伸びる(元々紐状ではあるが)ので、恐らく何らかのアクシデントで打水前に着水したのでしょう。50m以上離れていても瞬時にオオトラフ♀と認識できるくらいの大きさの飛翔体でした。

オオトラフトンボ♀成熟

 

カラカネトンボの動画↓(筆者撮影)

 

オオトラフトンボの動画↓(筆者撮影)

 

観察日:2024年6月5日~8日

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