アメリカギンヤンマ Anax junius (Drury, 1773) 【飛来種・偶産種】

*本ページにはプロモーションが含まれます

アメリカギンヤンマ Anax junius (Drury, 1773)

体長:79㎜内外

成虫出現時期:6月下旬~7月下旬に記録がある

分布:東京都(硫黄島)、沖縄県(沖縄島)で記録がある

生息環境:平地(海岸沿い)の植物の繁茂した湿地・池沼

備考:1995年6月に小笠原諸島の硫黄島で採集された1♂が国内唯一の記録であったが、2023年7月に沖縄県から新たに2例目となる1♂がN氏により採集された。当ページにはN氏のご厚意で採集個体を掲載させていただいた。

沖縄県では夕方の早い時間帯に湿地の上を飛翔していたという。腹部付け根から第7節付近まで水色斑があり、一見ギンヤンマとクロスジギンヤンマの種間雑種(スジボソギンヤンマ)や青色型のギンヤンマの様に見えるが額背面に眼状斑があることにより同定できる。

元々はアメリカ大陸およびハワイにかけて分布しているが、強い移動性がありヨーロッパやロシアなどでも飛来記録がある。日本で記録されている個体は時期や場所を考えると熱帯収束帯に乗ってやってきたのかもしれない。

 

♂成熟 沖縄県(沖縄島)2023年7月(N)