ヒメギンヤンマ Anax ephippiger 【飛来種・偶産種】

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ヒメギンヤンマ Anax ephippiger (Burmeister, 1839)

体長:61㎜~74㎜内外

成虫出現時期:9月下旬~11中旬

分布:富山県、福井県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、和歌山県、鹿児島県(屋久島)で記録がある

生息環境:海岸沿いの開放的な池沼、湿地

備考:日本には定着しておらず、台風などに乗って海外から飛来してきたと思われる個体が稀に採集されるにすぎない。移動性が強い種類とされる。

国内では主に日中に採集されている。♂は抽水植物が疎らに繁茂した浅い池で2m前後の高さをゆったり周回したり、抽水植物の根際をつつくように丹念にパトロール飛翔していた。また、葦が密集した湿地の上をパトロールするのも目撃している。

湿地に踏み込むと、密集した抽水植物群落から産卵中だったと思われる♀が飛び出して植物の間を縫うように飛び、産卵場所を探していた。その数時間後に開放的な池に出てきて産卵場所を探していたところでギンヤンマ♂に捕捉され連結態となって飛翔中に採集した。

元々の分布域は中東やアフリカとされ、ヨーロッパでも飛来個体が記録されているようだ。

飼育下では早い個体で採卵から2~3ヶ月で成虫になったデータがあり幼虫の成長スピードがかなり速い。

 

♀成熟 静岡県 2019年11月5日

 

♂未熟 静岡県 2019年11月採卵・2020年3月飼育羽化

 

♀未熟 静岡県 2019年11月採卵・2020年5月飼育羽化