コヤマトンボ Macromia amphigena amphigena

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コヤマトンボ Macromia amphigena amphigena Selys, 1871

体長:67㎜~80㎜内外

成虫出現時期:4月下旬~10月中旬

分布:北海道から九州(屋久島)まで

生息環境:河川下流域から源流域、水路、水域付近の路上や空き地、湖、ダム

備考:九州やその周辺の島しょ部の個体は腹部の黒化傾向が強いようだ。青森県では68㎜の小型の♂を採集しており、北東北では小型化する個体も出現するようである。

広い河川下流域からムカシトンボが飛ぶような上流域まで入り込んで、ダムや湖などの止水域でも見られ、かなり生息範囲が広い。

♀の産卵は朝夕に多いが、正午頃にも見られる。産卵方法は川岸に沿って2~3mくらいの範囲を往復飛翔しながら時折打水するが、キイロヤマトンボの様に素早く不規則に飛びながら行うこともある。

♂は日中も流れの上や河川付近の空き地や谷戸などで摂食を兼ねたパトロール飛翔をする。また、成熟後期には夕方の薄暗い時間帯に♀が樹木の周りや地面付近を摂食飛翔するため、♂は河川付近の道に沿って低い位置をパトロール飛翔することもある。

ヤマトンボの識別

 

♂成熟 埼玉県 2013年5月

 

♂成熟 茨城県 2023年5月3日

 

♂未熟 茨城県 2024年5月

 

♀成熟 埼玉県 2022年6月

 

♀未熟 茨城県 2024年5月

 

♂未熟(やや黒化型) 茨城県 2023年5月

 

♂未熟 茨城県 2016年5月

 

♂老熟 埼玉県 2022年6月

 

♂老熟(腹部黄斑発達型) 茨城県 2015年7月

 

♀未熟(腹部斑紋やや黒化傾向型)茨城県 2022年5月

 

♀半成熟(橙色翅斑発達傾向型)茨城県 2022年6月

 

♀未熟(腹部黄斑発達型)茨城県 2016年5月

 

♀成熟(腹部黄斑発達型)茨城県 2016年5月

 

♀成熟 茨城県 2022年6月

 

♀老熟 茨城県 2017年7月

 

コヤマトンボの動画(筆者撮影)↓

産卵