リスアカネ Sympetrum risi risi Bartenev,1914
体長:35㎜~43㎜内外
成虫出現時期:5月下旬~12月下旬
分布:北海道から九州
生息環境:平地から低山地沿いの樹林近くの池沼、湿地、その周辺の林縁、空き地、
備考:(生態)アカネ属としてはネキトンボに次いで早い時期から生殖活動を開始し、7月には産卵が見られる。産卵は連結状態または♀が単独で空中から卵をばら撒く打空産卵を行う。
(形態)♀は通常、腹部が黄土色または淡褐色だが、稀に♂と同じ様に赤化する個体も出現する。通常型♀は黒条が腹部の端から端まで明瞭に発現するが、赤化型♀はそれが完全に消失または消失傾向となる。
北海道の個体群は翅端斑が薄く、別亜種ヒメリスアカネと呼ばれているが遺伝子的には本州から九州の個体群と差がないという。
青森県では北海道産の個体の様に翅端斑が薄い個体も出現する。
基本的に顔面に眉斑はない。
♂老熟 埼玉県 2022年10月
♂老熟(翅端斑やや発達) 埼玉県 2022年10月
♀老熟(翅端斑やや発達) 埼玉県 2022年10月
♀半成熟 千葉県 2025年8月
♂成熟(翅端斑やや薄型) 青森県 2023年7月
♂成熟(翅端斑縮小型) 青森県 2023年9月
♂未熟 青森県 2023年6月
♂未熟(胸部側面黒条発達型) 青森県 2023年7月
♀未熟 青森県 2023年6月
♀成熟(赤化型)青森県 2023年7月
♀成熟(赤化型)青森県 2023年7月
♀成熟(赤化型)青森県 2023年7月
♀成熟(大型・赤化型)青森県 2023年8月
♀成熟(小型・赤化型)青森県 2023年9月
♀半成熟(♂型♀) 青森県 2023年7月
♀未熟(♂型♀) 青森県 2023年6月
通常♀と赤化型(♂型♀)の腹部側面黒条の違い
♂老熟 青森県 2023年11月
♂老熟(翅端斑縮小型) 青森県 2025年10月
♀成熟(赤化型)青森県 2023年8月
♀老熟(赤化型)青森県 2025年10月
♀老熟(赤化型)青森県 2025年10月
♂成熟(ヒメリスアカネ) 北海道 2022年8月1日
♂成熟(ヒメリスアカネ) 北海道 2022年8月1日
♀成熟(ヒメリスアカネ) 北海道 2022年8月1日
リスアカネの動画(筆者撮影)↓