アカスジベッコウトンボ Neurothemis ramburii

アカスジベッコウトンボ Neurothemis ramburii (Kaup in Brauer, 1866)

体長:35㎜~44㎜内外

成虫出現時期:4月中旬~12月下旬(5月中旬~11月下旬に多い)

分布:沖縄県(八重山諸島以南)

生息環境:平地から山地の池沼、湿地、水田、水路、河川、空き地、林縁、水溜まり、湿土

備考:石垣・西表島ではそこかしこにおり、水溜まりや細い水路で発生しているようだ。

翅の大部分が赤褐色に色づき、繊細な翅脈とのコントラストが美しいトンボ。

近縁種との識別ポイントとしては、後翅の三角室横にある肘脈室内の脈が本種は通常1本、フチドリベッコウトンボとナンヨウベッコウトンボは2~4本ある点だが、本種にも2~3本の個体が見られる。また、本種♂の小型個体では副性器の形状がフチドリベッコウトンボやナンヨウベッコウトンボに類似する個体も得られており、識別ポイントの見直しが必要と思われる。

 

♂成熟 沖縄県(西表島)2024年10月

 

♂成熟 沖縄県(石垣島) 2019年7月

 

♀成熟 沖縄県(西表島) 2019年5月

 

♀老熟 沖縄県(西表島) 2020年9月

 

♀成熟(翅斑縮小型) 沖縄県(西表島)2025年4月

 

♂未熟 沖縄県(西表島) 2020年10月23日