オニヤンマ Anotogaster sieboldii

オニヤンマ Anotogaster sieboldii (Selys, 1854)

体長:78㎜~108㎜内外

成虫出現時期:5月上旬~11月上旬

分布:北海道から九州(屋久島)まで

生息環境:河川中流域から源流域、湿地に付随する細流、水域付近の路上

備考:日本最大のトンボであるが、北日本から北海道の個体は小型で、青森県で採集した個体は♂で80㎜内外、♀で93㎜内外、北海道中央部の個体は♂で78㎜、♀で87㎜であった。

産卵は♀が単独で飛びながら打水産卵方式で、産卵弁を川底に突き刺しながら行う。

未熟な個体は林縁の路上や河川などの高空を優雅に飛ぶ。♀は未熟個体を中心に翅の付け根がオレンジ色に染まるが、成熟するにつれて薄くなる。

未熟のうちは複眼がグレーだが成熟すると緑色になる。

都区部にも少ないながら生息している。

 

♂成熟 埼玉県 2022年8月

 

♀老熟 茨城県 2014年9月

 

♂成熟 青森県 2019年9月

 

♀老熟 青森県 2022年8月

 

♂成熟 北海道 2022年7月30日

 

♀成熟 北海道 2022年7月30日

 

♀半成熟 茨城県 2022年7月

 

♀成熟 青森県 2022年8月

 

♂成熟 腹部腹面

♀成熟 腹部腹面

 

オニヤンマの動画(筆者撮影)↓

未熟

産卵