ハネビロエゾトンボ Somatochlora clavata Oguma, 1913
体長:57㎜~69㎜内外
成虫出現時期:6月上旬~11月上旬
分布:北海道から九州までだが局所的
生息環境:平地や丘陵地の樹林が隣接した細流・水路、湿地に付随する流れ、水域付近の路上や空き地、水田
備考:未熟な♂個体は胸部側面に黄斑があるが、成熟すると黒化して消失する。♀は成熟しても黄斑が残る。
♀は下方に突き出た長い産卵弁が特徴。本種の♂はエゾトンボ♂と酷似するが尾部付属器や副性器、翅の形状、体型などで区別できる。
朝夕は活発に摂食飛翔を行うが日中にも行う。成熟♂は木陰の細流に沿ってホバリングを交えて飛びパトロールする。♀は細流にやって来ると産卵に適した場所を探すようにしばらく飛翔し、やがて打水または打泥して産卵する。この時♂♀が鉢合わせると交尾に至ることが多い。未熟個体も水域を離れず付近で摂食活動を行う。
夕方の摂食飛翔では水田上を♂が♀の斜め下方から追いかけるように飛翔(追従飛翔)したのち、交尾態となって飛び去るのを観察している。
♂成熟 青森県 2024年8月
♂未熟 青森県 2023年7月
♀成熟 青森県 2024年8月
♀成熟 青森県 2025年8月
♀未熟 青森県 2024年8月
♀老熟 青森県 2023年9月17日
♀成熟 青森県 2023年7月
♀未熟 青森県 2023年7月
♂成熟 栃木県 2016年7月
♀成熟 栃木県 2019年8月
♀成熟 栃木県 2019年8月
♂老熟 青森県 2023年9月24日
♀未熟 青森県 2023年7月