トラフトンボ Epitheca marginata

トラフトンボ Epitheca marginata (Selys, 1883)

体長:48㎜~55㎜内外

成虫出現時期:3月下旬~7月上旬(4月中旬~6月上旬に多い)

分布:秋田県・岩手県以南の本州から九州

生息環境:平地から丘陵地の浮遊性植物や抽水植物がある池沼、水域付近の路上や空き地、樹林内

備考:一見、エゾトンボ科の様には見えないが、額上部や胸部の黒色に見える部分をよく観察すると鈍い金属光沢があり、その点はエゾトンボ科の特徴を備えていると言える。

♀の前翅と後翅の前縁には黒褐色のラインが入るが、個体により消失するものや濃いものまで様々。

交尾を終えた♀は水域付近の下草や木の枝に静止し、反らせた腹端に卵塊を溜め始める。卵塊が大きくなると飛び立ち、水面スレスレを卵塊の付いた腹部を反らせながら敏速に飛び回り浮遊植物がないか探す。気に入った浮遊植物を見つけると、それをめがけて1度だけ打水する。

トラフトンボとオオトラフトンボの識別

 

♂成熟 東京都 2022年5月5日

 

♂未熟 千葉県 2014年4月

 

♀半成熟(腹部斑紋発達型) 千葉県 2016年4月

 

♀半成熟 千葉県 2016年4月

 

♀半成熟 千葉県 2016年4月

 

♀未熟 千葉県 2016年4月

 

♀未熟 千葉県 2014年4月

 

♀成熟 千葉県 2014年5月

 

♀成熟 千葉県 2014年4月

 

♀成熟 千葉県 2014年5月