オニヤンマ Anotogaster sieboldii 【沖縄島個体群】

オニヤンマ Anotogaster sieboldii (Selys, 1854)【沖縄島個体群】

体長:87㎜~102㎜内外

成虫出現時期:5月中旬~9月中旬(6月下旬~8月上旬に多い)

分布:沖縄県(沖縄本島北部)

生息環境:山地の尾根付近の流れ、路上

備考:本土個体群は平地でも多く見られるが、沖縄本島では平地ではまず見られない。晴れた日の朝8時過ぎくらいから15時くらいまでの間に標高の高い場所の細流付近で見かける。

交尾も日中の林道で観察できた。♂は路上をパトロール飛翔しているが♀は未熟摂食か産卵後の摂食の時にしか飛ばない。また、産卵していると思われる細流は近づけない場合が多い。

本土のオニヤンマと比べ腹部裏側の模様が広がる点や♀の体型などが若干異なり、別種のような雰囲気である。また、♀の翅は未熟時もほぼ透明である点も本土個体群とは大きく異なる。複眼は奄美個体群程ではないが僅かに青みがかる個体もいる。

 

♂半成熟 沖縄県(沖縄本島) 2020年7月3日

 

♂成熟 沖縄県(沖縄本島) 2019年8月

 

♀未熟 沖縄県(沖縄本島) 2019年7月23日

 

♀成熟 沖縄県(沖縄本島) 2019年7月23日

 

♀成熟 沖縄県(沖縄本島) 2020年7月31日

 

♀成熟 沖縄県(沖縄本島) 2020年7月